7月下旬、水星とレグルスが大接近します。最接近となる7月29日には1度未満まで近付き、前後数日間は双眼鏡の同一視野で見ることができます。日の入り45分後の高度が約5度と低空での現象になるため、観測には視界の確保が重要です。水星は0等級前後、レグルスは1.4等級で、肉眼で見える明るさですが、双眼鏡を使うとさらに見やすくなります。
7月は、西の空に傾いたしし座の1等星と惑星の共演に注目してみましょう。年明けから「宵の明星」として輝いていた金星は、月末には太陽に近付いて見ることができなくなります。その後、8月下旬からは「明けの明星」として東の空に再び姿をあらわします。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
アストロアーツ「星空ガイド」(2023年7月)」