見頃となるのはまだ先ですが、東の空には早くも「夏の大三角」が姿をあらわしています。
青白く輝くのは「こと座」のベガ。夏の1等星でいちばん明るい星です。天の川を挟んで、東の低空には「わし座」のアルタイルが見えます。このふたつの星に「はくちょう座」のデネブを加えたのが「夏の大三角」です。
ベガは七夕の「織り姫」、アルタイルは「彦星」で、2つの星の間を天の川が流れています。梅雨明けの頃から夏にかけて、天の川は肉眼でも見やすい明るさになり、見頃を迎えます。
夏に向けて刻一刻と変化する星の世界。時折訪れる梅雨の晴れ間には、ぜひ夜空を見上げてみたいですね。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年6月)」