地球が太陽の周りを1年で1周するのに対して、木星の公転周期は約12年。今シーズンの木星は、12年のうちで最も地球に近付く最接近となります。木星の軌道は楕円形のため、地球と最接近するときの距離は毎回変化します。9月26日には地球との距離が約5.91億kmとなり、21世紀中でいちばん近付きます。
地球に近い位置にある火星の最接近は、明るさに変化があります。一方、木星の最接近は見え方に大きな変化はありませんが、12年のうちで最大の木星であることを意識して眺めるのも一興かもしれません。
地球から見ると、木星は黄道12星座をほぼ1年ごとに1つずつ巡っていくように見えます。うお座と牡羊座を行き来していた木星は、12月下旬に牡羊座に移動します。占星術では「幸運の星」といわれる木星。秋から冬にかけて、見頃を迎えた華やかな輝きを楽しみましょう。
・参考サイト
アストロアーツ「木星とガリレオ衛星」国立天文台「ほしぞら情報」