この先3か月 まだまだ高温と少雪続く見込み
高温・少雨 いつまで続く?
そしてもう一つ冬らしくないのが、雪の少なさです。東・西日本の日本海側を中心に、多くの観測点で降雪量が平年比20%以下となっています。このまま1月中に雪が降らなければ、過去最も雪が少ない記録になる可能性があります。交通への影響など考えると、雪が少ないのは悪いことではないのですが、スキー場や農業など、すでにさまざまな産業への影響も出ています。
いつになったら冬らしくなるのか、気になっている方も多いと思いますが、きょう24日、気象庁が発表した2~4月の3か月予報によりますと、この先も気温や雪の傾向は変わらず、平年と比べて高温・少雪傾向が続く見込みです。
【2月】冬型の気圧配置続かず 高温傾向続く
また、北海道から北陸の日本海側にかけて、平年より雪や雨の日が少ないでしょう。それ以外の地域では、降水量は平年並みとなる見込みです。
【3月】まだまだ高温傾向続く 春の訪れも早そう
降水量は、北海道から東北の太平洋側と関東甲信から沖縄・奄美にかけて平年並みとなりそうですが、北海道から東北の日本海側は、平年並みか少ない予想で、前回12月25日に発表された3か月予報よりも、平年より少なくなる可能性が高くなっています。平年より雪や雨が少なく、雪不足の傾向も続きそうです。
【4月】気温の傾向変わらず平年より暖かな春に
なぜ、こんなに平年より気温が高い状態が続くの?
偏西風の位置や流れは、大気や海洋の影響を受けて日々変化しています。この冬は、インド洋と日付変更線付近の西側で平年より海面水温が高く対流活動が活発となり、一方でフィリピン付近では対流活動が不活発になると予想されています。これらの影響で、上空を流れる偏西風が、インドシナ半島の北側で南へ蛇行し、日本付近で北に蛇行します。すると日本付近には、南からの暖かい空気が流れ込みやすく、逆に寒気が南下しにくくなります。
こうした状態が、この冬からこの先3か月ほど続く見込みで、冬らしくない冬が続くと予想されています。